JR北海道の廃線候補!最大11路線16区間に及ぶ可能性も!
経営危機に瀕しているJR北海道が、抜本的な経営改善のために
不採算路線の見直し、新たな廃線を検討しています。
2016年の秋までに「JR単独では維持困難な線区」として、
具体的な路線や区間を公表する予定です。
しかし現在のJR北海道の経営状態に鑑みれば、大ナタが振るわれる可能性は高く、
最大で11路線16区間が廃線・廃線候補となる可能性が出てきました。
悲願の北海道新幹線開通の陰で、多くの地方住民の足が奪われることになりそうです!
JR北海道の廃線候補!最大11路線16区間に及ぶ可能性も!
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JR北海道の諮問機関である第三者委員会JR北海道再生推進会議によれば、
2015年の時点では輸送密度500人未満の7路線8区間が
廃線の候補とされていました。
ところがその後のさらに深刻化したJR北海道の経営状況に鑑みて、
廃線の候補たる基準が、国鉄改革の際にも指標となった
輸送密度2000人未満に引き上げられたようです。
この新基準によれば廃線の候補となるのは、最大で11路線16区間に及ぶ
可能性が出てきました。
新基準による廃線の候補となるのは、以下の路線と区間です。
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路線名 | 区間 | 輸送密度(人) | 営業損益(億円) |
---|---|---|---|
札沼線 | 北海道医療大学-新十津川 | 81人 | ▲3.32 |
石勝線 | 新夕張-夕張 | 117人 | ▲1.82 |
根室線 | 富良野-新得 | 155人 | ▲8.92 |
留萌線 | 深川-留萌 | 177人 | ▲6.47 |
日高線 | 苫小牧-様似 | 298人 | ▲15.44 |
宗谷線 | 名寄-稚内 | 405人 | ▲25.44 |
根室線 | 釧路-根室 | 436人 | ▲10.00 |
根室線 | 滝川-富良野 | 460人 | ▲10.28 |
釧網線 | 東釧路-網走 | 466人 | ▲16.52 |
室蘭線 | 沼ノ端-岩見沢 | 516人 | ▲11.30 |
函館線 | 長万部-小樽 | 675人 | ▲20.67 |
石北線 | 上川-網走 | 1051人 | ▲29.07 |
室蘭線 | 室蘭-東室蘭 | 1342人 | ▲3.13 |
富良野線 | 富良野-旭川 | 1406人 | ▲8.98 |
石北線 | 新旭川-上川 | 1489人 | ▲6.73 |
宗谷線 | 旭川-名寄 | 1512人 | ▲19.19 |
旧来の輸送密度500人未満の基準によれば、釧網線の東釧路-網走までが
廃線候補でした。
しかし新基準では室蘭線の沼ノ端-岩見沢以下の5路線7区間が、
新たに候補に加わる結果となりました。
既に廃止が既定路線の留萌線の留萌-増毛間(2016年12月5日廃線予定)
に加えて、北海道内の鉄道網はさらなる大幅な見直しが図られるようです。
今後は今秋の対象線区の発表後に沿線自治体との協議に入る模様ですが、
経営状態の悪化から鉄道網の抜本的な見直しを迫られているJR北海道としては
かつてないほどの線区の改革を図る可能性もあります。
候補となる可能性のある11路線16区間については廃線の可能性も高いばかりか、
仮に廃線とならなくても減便や運賃の引き上げは避けられそうにありません。
線区の大幅なスリム化による赤字の削減、経営状態の健全化を図る
JR北海道の今後の動向にも注目です。
※追記
JR北海道は一連の台風被害の影響もあって2016年秋に発表予定だった
「維持困難路線」の公表を先送りすることがわかりました。
台風被害の復旧を優先させるためで、公表は12月以降にずれ込む
可能性もあります。
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